_1943

1: 考える名無しさん 2017/05/12(金) 22:12:11.30 0
明治~戦前の哲学を読み直す。

4: 考える名無しさん 2017/05/12(金) 22:56:13.19 0
三木清の哲学入門って
ものすごくいいところどりした感じの妙な本だなあと最初の方を読んでそう思った。

9: 考える名無しさん 2017/05/13(土) 20:03:06.29 0
>>4
kindle版が無料だったから今読んでみたけどいいね。
当時の雰囲気が掴める。


5: 考える名無しさん 2017/05/13(土) 07:51:01.21 0
「哲学」、「科学」、「芸術」、「心理学」、「意識」、「概念」、「命題」、「知識」、
「帰納」、「演繹」などの訳語を創ったのが西周(にしあまね)
Nishi_Amane,_supervisor_of_the_Tokyo_Normal_School
西周 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%91%A8_(%E5%95%93%E8%92%99%E5%AE%B6)

7: 考える名無しさん 2017/05/13(土) 15:53:08.30 0
良いか悪いかは置いといて、日本の哲学の中で
西田や京都学派の存在は大きいよ。

日本語と日本文化の枠組みを通して
現象学や西洋哲学を把握した例として。

8: 考える名無しさん 2017/05/13(土) 15:54:19.69 0
同時代には、他にも優れた人がいるから
西田や京都学派から始めて、多角的に見ていくのがいいだろう。

17: 考える名無しさん 2017/05/14(日) 23:10:31.92 0
宮沢賢治はある種哲学っぽいというか倫理的なところがあるよな。
Miyazawa_Kenji
宮沢賢治 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB

19: 考える名無しさん 2017/05/15(月) 01:21:31.19 0
南方熊楠の南方曼荼羅も、華厳経や真言密教の影響といわれる。
旧制中学時代には漢訳大蔵経を読破したとも、読んでいなかったともいわれているが。

23: 考える名無しさん 2017/05/15(月) 10:04:27.39 0
京都学派って左翼の入口

24: 考える名無しさん 2017/05/15(月) 10:25:56.75 0
西谷啓治はそうでもないと思う。
Nisitani_keiji
西谷啓治 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%B0%B7%E5%95%93%E6%B2%BB

28: 考える名無しさん 2017/05/16(火) 23:50:54.76 0
船山信一って、普通にはフォイエルバッハの翻訳をした人ぐらいの認識だけど、
岩崎允胤の『日本マルクス主義哲学史序説』を読んだら、
翻訳者である以上にいろいろな論争に関わった思想家だったんだなあと思わされる。

29: 考える名無しさん 2017/05/17(水) 01:29:39.05 0
船山信一
『西田・ヘーゲル・マルクス』 (1999)
『ひとすじの道 唯物論哲学者の自分史』 (1994)
『昭和唯物論史(上下)』 (1968)
「明治仏教と社会主義思想」『講座近代仏教(上巻)』 (2013)
『舩山信一著作集』、『フォイエルバッハ全集』

30: 考える名無しさん 2017/05/17(水) 01:30:02.74 0
結構書いてるね

37: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 01:35:55.90 0
・西周(1829-1897)
・福沢諭吉(1835-1901)
・中江兆民(1847-1901)
・井上哲次郎(1856-1944)
・井上円了(1858-1919)
・内村鑑三(1861-1930)
・岡倉天心(1862-1913)
・清沢満之(1863-1903)
・南方熊楠(1867-1941)
・鈴木大拙(1870-1966)
・柳田國男(1875-1962)
・折口信夫(1887-1953)
・柳宗悦(1889-1961)
・宮沢賢治(1896-1933)
・井筒俊彦(1914-1993)

京都学派
・西田幾多郎(1870-1945)
・波多野精一(1877-1950)
・田辺元(1885-1962)
・九鬼周造(1888-1941)
・和辻哲郎(1889-1960)
・久松真一(1889-1980)
・三木清(1897-1945)(京都学派左派)
・戸坂 潤(1900-1945)(京都学派左派)
・高坂正顕(1900-1969)(京都学派四天王、近代の超克)
・西谷啓治(1900-1990)(京都学派四天王、近代の超克)
・高山岩男(1905-1993)(京都学派四天王、近代の超克)
・鈴木成高(1907-1988)(京都学派四天王、近代の超克)
・梅原猛(1925-)
・上田閑照(1926-)
・大橋良介(1944-)

40: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 14:35:40.41 0
俺としては滝沢克己と八木誠一も京都学派系に入れたい

42: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 22:05:01.97 0
>>40
どちらもいいね

41: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 22:02:11.94 0
藤沢令夫氏はどうだろう

43: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 22:21:14.56 0
>>41
田中美知太郎と一緒に。

44: 考える名無しさん 2017/05/18(木) 23:55:30.88 0
>>43
プラトン訳者コンビだね

45: 考える名無しさん 2017/05/19(金) 00:15:51.44 0
『京都哲学撰書』全30巻、燈影舎

高坂正顕、三木清、田辺元、下村寅太郎、九鬼周造、鈴木成高、
木村素衞、和辻哲郎、務台理作、戸坂潤、西谷啓治、唐木順三、
大島康正、植田寿蔵、高山岩男、高橋里美、三木清、今西錦司、
久松真一、山内得立、三宅剛一、高坂正顕

46: 考える名無しさん 2017/05/19(金) 00:16:23.12 0
こういうリストにない人を見つけていくのも一つ

48: 考える名無しさん 2017/05/19(金) 00:20:04.52 0
京都学派(wiki)より

京都学派とは、一般に西田幾多郎と田邊元および彼らに師事した哲学者たちが形成した哲学の学派のことを指す。
京都学派は西洋哲学と東洋思想の融合を目指した『善の研究』などで表される西田哲学の立場に立ち、
東洋でありながら西洋化した日本で、ただ西洋哲学を受け入れるだけではなく
それといかに内面で折り合うことができるかを模索した。

しかしながら東洋の再評価の立場や独自のアイデンティティを模索することは次第に
「西洋は行き詰まり東洋こそが中心たるべき」との大東亜思想に近づくことになった。
特に京都学派四天王(西谷啓治・高坂正顕・高山岩男・鈴木成高)らは、
「世界史の哲学」や「近代の超克」を提唱し、海軍に接近した。

なお、大橋の著書では梯明秀の分類に依拠しながら、京都学派と京都哲学とを分けて捉えることを提案する。
要するに、「何らかのかたちで<無>の思想を継承・展開した思想家のネットワーク」を京都学派と捉え、
西田や田辺に学び、単に彼らの知的ネットワークの下にいるものを京都哲学に分類する。


49: 考える名無しさん 2017/05/19(金) 19:57:16.84 0
東浩紀は梅原猛に着目しているんだな。

50: 考える名無しさん 2017/05/19(金) 23:17:04.92 0
『日本2.0 思想地図β vol.3』に東と梅原の対談「草木の生起する国――京都」があるね。

千葉のギャル男論もここに所収。
ギャル男論は九鬼の現代版というところだろう。
「いき」とは異性との交渉における媚態だった。


52: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 18:26:18.19 0
妖怪思想を撲滅しようとした井上円了って一体何者なんだろうな。
800px-Inoue_Enryō_en_1903-1905-1200dpi
井上円了 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%86%86%E4%BA%86

55: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 20:59:55.62 0
おばけの正体 井上円了
緒言
 明治三十一年のむかし、『妖怪百談』を著し、つぎにその「続編」を作りしが、望外にも世間より歓迎せられ、
再三再四、版を重ぬるに至りたるも、数年前に残本全く尽き、久しく購読を謝絶しきたれり。
その後さらに再版せんと思いしも、本書の内容が古人の書を引き、古代の話を伝えたるもの多ければ、
そのまま再版するもおもしろからずと考え、絶版のまま今日に至れり。

 
http://www.aozora.gr.jp/cards/001021/files/49355_58901.html

56: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 22:57:27.38 0
『妖怪学全集』、『哲学うらなひ』、『失念術講義』


57: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 23:02:40.09 0
妖怪博士ね。まだよく掴めていないんだけど

58: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 23:03:35.49 0
以下の論文が、西田以前の明治期哲学について詳しい。

「明治期アカデミー哲学の系譜 : 「現象即実在論」をめぐって」
井上克人
http://ci.nii.ac.jp/els/contents110006160420.pdf?id=ART0008128267

船山信一(一九〇七-一九九四)は、『増補明治哲学史研究』(昭和四〇年)のなかで、
西田幾多郎は井上哲次郎(一八五五-一九四四)が初めて提唱した「現象即実在論」の継承者であり、その完成者なのであって、
一定の流れどの中で自らの思想の原点を見出し、それを彫琢することに一生を費やしたと語っている。

ところで、この「現象即実在論」、つまり現実そのままが真の実在であるとする考えは、
遡れば天台本覚思想にその淵源をもつが、明治二〇年代には日本人独自の考え、しかも仏教的な哲学として人々に夙に知れ渡っていた。
とくに、明治期の哲学界に於けるもう一人の鬼才、井上円了(一八五九-一九一九)は明治一九年の「哲学一夕話』以降、
「現象即実在論」と呼べる論文をいくつも発表しており、その影響は無視できない。
じじつこの『哲学一夕話』は西田の若い頃の愛読書の一冊に数えられている。
更に清澤満之の『純正哲学』(明治一、四年)がその後に続くわけであり、
そういった仏教系の哲学者とならんで東京大学の哲学教授の井上哲次郎が、
宗教色を感じさせることなく純哲学理論として、「現象即実在論」を提唱していたのである。

明治一六年に公刊された井上哲次郎の『倫理新説』に於いては、しばしばカント、フィヒテ、シェリング、へーゲルの名が挙がっている。
とは云え、ただ彼らの原理のみが紹介されているに過ぎない。
カントの「物自体」、シェリングの「絶対者」、へーゲルの「理念」は、
荘周の「無々」、列子の「疑独」、釈迦の「如来蔵」と同一系列に置かれて、いずれも「人力の管内」に入り難きものとして説明されている。
ただ注意すべきことは、ここでは、ドイツ観念論の神秘的側面が既に東洋的形而上学と結びつけられ始めているということである。
この点については、井上円了も同様である。彼は『仏教活論序論』(明治二〇年)の中で、仏教の「真如」とへーゲルの絶対者とを同一視している。
800px-INOUE_Tetsujiro
井上哲次郎 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%93%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E

60: 考える名無しさん 2017/05/20(土) 23:28:29.56 0
・井上哲次郎(1856-1944)(東京帝国大学で日本人として初めて哲学の教授となった)
・井上円了(1858-1919)(哲学館(現:東洋大学)を設立した)
・清沢満之(1863-1903)(親鸞『歎異抄』を再発見した)
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清沢満之 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B2%A2%E6%BA%80%E4%B9%8B

63: 考える名無しさん 2017/05/21(日) 00:01:21.89 0
船山信一はフォイエルバッハの「キリスト教の本質」を翻訳していますな。

64: 考える名無しさん 2017/05/21(日) 00:04:44.38 0
それどころかフォイエルバッハ全集をひとりで翻訳しているな。

65: 考える名無しさん 2017/05/21(日) 00:58:48.30 0
『フォイエルバッハ全集』全部やってるね。
翻訳以外の著書もいくつか読み始めたけど、
教科書的なものや手記も良かった。

69: 考える名無しさん 2017/05/21(日) 18:49:51.58 0
山内得立の読書が進まない。
自分なりにであれ、これを読み解いた木岡伸夫を純粋に尊敬するわ。

86: 考える名無しさん 2017/05/23(火) 00:22:57.03 0
ありがとう。木岡の本は読みやすいね。
山内『ロゴスとレンマ』は、西洋と東洋の論理空間を比較した重要な本だけど難しい。

71: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 12:45:56.22 0
近代日本思想史といえば、
丸山眞男門下、藤原保信門下も外せない。

85: 考える名無しさん 2017/05/23(火) 00:22:27.83 0
>>71
その辺も含めて、全体を概観したい。
このスレで扱うのは「近代日本哲学」や「近代日本思想」周辺。

72: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 12:54:11.55 0
津田左右吉、南原繁、丸山眞男

73: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 13:25:16.53 0
長谷川如是閑も忘れちゃいけない。

74: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 18:50:31.06 0
宇野弘蔵一派もあるな。
宇野弘蔵は東大教授になる前、戦前には東北大で研究活動をしていた。

75: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 19:14:29.17 0
労農派(宇野経済学系)と講座派(日本共産党系)。

76: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 19:39:36.83 0
内村鑑三(1861-1930)
津田左右吉(1873-1961)
長谷川如是閑(1875-1969)
大内兵衛(1888-1980)
南原繁(1889-1974)
矢内原忠雄(1893-1961)
大塚久雄(1907-1996)
丸山眞男(1914-1996)

77: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 19:45:14.52 0
宇野弘蔵(1897-1977)

78: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 20:32:56.81 0
こうしてみると、丸山眞男は、無教会キリスト主義者の内村、南原のラインと、
在野のジャーナリストの長谷川、帝大ではなく早稲田で教えた津田のラインの重ね合わせ、
つまり、思想史研究に資するであろう前者と後者のあと半分、
ジャーナリズム(本人は夜店と言った)から影響を受けたと言えるのだろう。

79: 考える名無しさん 2017/05/22(月) 20:35:50.23 0
津田左右吉は早稲田が主とはいえ、東大でも一応教えていたんだな。

89: 考える名無しさん 2017/05/23(火) 00:29:01.28 0
梅原が大学院で師事していたのが山内得立か。

91: 考える名無しさん 2017/05/23(火) 21:52:29.84 0
南原繁を一高で教えた新渡戸稲造は、京都帝国大学でも教えていたんだな。

92: 考える名無しさん 2017/05/23(火) 21:53:11.12 0
「ロゴス的」論理は、同一性や矛盾律によって、ものとものとをはっきり区別し分けていく態度であるし、
分断することのできない事物の<あいだ>を見ていくのが「レンマ的」論理。

差異の哲学、関係主義、仏教の縁起、間、水墨画の余白を見る様な見方。

94: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 00:16:12.96 0
ガイドブック

『日本近代思想を学ぶ人のために』 藤田正勝 (1997)
西、福沢、中江、内村、大西祝、西田、波多野、田辺、九鬼、和辻、三木、岡倉、清沢、大拙、久松、西谷

『日本の思想家(上中下)』 朝日ジャーナル編集部編 (1975)
約70人を紹介

『近代日本の哲学者』 鈴木正、卞崇道 (1990)

『近代日本の哲学』 宮川透 (1961)

『日本の「哲学」を読み解く:「無」の時代を生きぬくために』 田中久文 (2000)

『近代日本思想史の基礎知識』 橋川文三 (1975)

『概説 日本政治思想史』 西田毅 (2009)

101: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 21:37:11.79 0
>>94の西田の本はあまりamazonでもbooklogでもいいようには言われてないね。

103: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 23:14:04.60 0
>>101
政治思想史は、>>100のも>>102のも含めて何冊かあたったんだけど、
幕末・明治~昭和に焦点があっていて、哲学的な視点が入っているものは限られていた。

95: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 00:16:26.53 0
『日本哲学原論序説: 拡散する京都学派』 檜垣立哉 (2015)

『〈日本哲学〉入門講義 - 西田幾多郎と和辻哲郎』 仲正昌樹 (2015)

『世界のなかの日本の哲学』 藤田正勝、ブレット・デービス (2005)

96: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 00:16:41.95 0
『日本の思想』 丸山真男 (1961)

『現代日本の思想 その五つの渦』 鶴見俊輔、久野収 (1979)

『近代日本精神史論』 坂本多加雄 (1996)

97: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 00:17:28.33 0
『日本の哲学』(日本哲学史フォーラム編)の各号から抜粋

『山内得立のレンマの論理』 後藤正英
『批判的思惟の有効性―マルクス主義と日本思想史』 末木文美士
『田辺元の思想形成と西田の「永遠の今」―微分から瞬間へ』 竹花洋佑
『インド大乗仏教における解脱の思想と慈悲』 宮崎泉
『日本仏教は非論理的か?』 末木文美士
『意味の発生の理論としての井筒俊彦の分節理論』 満原健
「創造的モナドロジー」の世界―後期西田哲学における個物と世界』 城阪真治
『東洋と西洋の統合―明治の哲学者たちの求めたもの』 高坂史朗
『近代の「知」としての哲学史―井上哲次郎を中心に』 中村春作
『「無と空」をめぐって』 上田閑照
『「空」と「無」の間―仏教思想史の視点から』 木村清孝
『現象学的思惟と東洋の思惟との間―経験の深層次元への問いの道』 新田義弘
『日本の哲学の場所―欧米から見た』 J・W・ハイジック
など

104: 考える名無しさん 2017/05/24(水) 23:15:43.51 0
仲正は近代哲学や近代思想に詳しいし、現実的な解説。金沢にいるということもある。
檜垣は西田や京都学派を徹底して哲学的に読んでいっている。他に書いている西田関連の本も参考になる。

106: 考える名無しさん 2017/05/25(木) 20:54:22.88 0
鈴木大拙と井筒俊彦は、日本でもそれなりに著名だけど、
海外での認知度も結構ありそうな点で似ている気がする。

108: 考える名無しさん 2017/05/26(金) 00:47:19.19 0
日本からエラノスに出席したのは
鈴木大拙、井筒俊彦、上田閑照、河合隼雄

エラノス会議 - Wikipedia

112: 考える名無しさん 2017/05/26(金) 16:40:14.00 0
梅原猛は『美と宗教の発見』で和辻や大拙を取り上げてるんだな。

117: 考える名無しさん 2017/05/26(金) 22:14:10.16 0
『美と宗教の発見』で和辻批判をしているのに、
梅原は和辻の旧邸に住んでいるんだな。面白い。

119: 考える名無しさん 2017/05/27(土) 13:00:27.50 0
ジレンマ(dilemma) - 対立する2つの間に立つこと
トリレンマ(trilemma) - 対立する3つの間に立つこと
テトラレンマ(tetralemma) - 対立する4つの間に立つこと

120: 考える名無しさん 2017/05/27(土) 13:01:08.50 0
◇四句分別(テトラレンマ、四句否定)

1. 肯定            (Aである)
2. 否定            (Aではない)
3. 肯定かつ否定      (Aであり且つAではない)(両是)
4. 肯定でも否定でもない  (AであるのでもなくAでないのでもない)(両否)


◇四句否定(以下、角川『仏教の思想 3 空の論理<中観>』第一部より)

四句否定(厳密に一致はしないが、便宜的にテトラレンマと呼ぶ学者もある)はナーガールジュナの創見ではなくて、
すでに初期経典にも見られたもので、彼はその伝統を受け継いだだけである。
たとえばナーガールジュナの
「世尊はその死後に、存在するとも、存在しないとも、その両者であるとも、両者でないとも、いうことはできない」(二五・一七)という詩頌は
『マッジマ・ニカーヤ』六三でマールンキヤーブッタがシャカムニ・ブッダの教えとして伝えるものと内容は同じである。

『中論』にはこの形の四句否定ははなはだ多い。
ものは自らも生ぜず、他からも生ぜず、自他の両者からも生ぜず、無因(両者の無)からも生じない(二・二)といったり、
本体についても、自己の本体、他の本体、存在(自と他)、非存在(両者の無)のすべてを否定している(二五・三-五)。

有名な詩頌「有でなく、無でなく、有無でなく、両者の否定なるものでもない、四句を越えた真実を中観者は知る」(プラジュニャーカラマティ『入菩提行論注』第九章引用)
が示すように、四句否定は中観の真理を表わすものと理解されてきた。

121: 考える名無しさん 2017/05/27(土) 13:02:45.39 0
ヨーロッパ的論理の代表である俳中律は>>120の1、2に限り、
曖昧で中間的な判断を排すことで明晰な論理空間を構築した。

パルメニデス「有るものは有る。無いものは無い」

122: 考える名無しさん 2017/05/27(土) 13:03:56.48 0
仏教やインド哲学における真理は、テトラレンマ的に表現されることがよくある。

・空の定義「非有非無」(有るのでもなく無いのでもない)
・「不一不異」(同一でもなく差異があるのでもない)
・解脱の段階の一つ「非想非非想処」(想いがあるのでもなく、想いが無いのでもないという境地)
・「そのとき(宇宙始原のとき)無もなく、有もなかった。」(リグ・ヴェーダ「宇宙開闢の歌」(10.129))
など

125: 考える名無しさん 2017/05/27(土) 15:20:07.65 0
テトラレンマを理解すると、インド周辺の哲学において、
非論理的でナンセンスだと思われがちな多くの表現の背景に
ちゃんとした構造があることが分かる。

151: 考える名無しさん 2017/05/30(火) 01:44:09.22 0
『西谷啓治著作集』(1986)は旧字体のままだけどいくつか読んだ。
「ニヒリズム」、「空」、「無」、「宗教哲学」といったテーマのあたり。

西谷は欧米でも読まれているし、今読んでも強度があるから、
新字体にリニューアルされても良さそうなもの。

152: 考える名無しさん 2017/05/30(火) 10:06:37.27 0
西谷啓治の著作集を出している創文社が事業を何年か後にたたむとか言ってるから、
版権とかどうなるのかなあと思う。

157: 考える名無しさん 2017/06/01(木) 21:39:40.70 0
杉本耕一『西田哲学と歴史的世界 宗教の問いへ』

この方、39歳の若さで亡くなってるんだね。
残念なことだ。


162: 考える名無しさん 2017/06/01(木) 22:12:21.27 0
田辺元 『仏教と西欧哲学』 (2003)

宗教哲学一般を解説した本。
西田哲学や京都学派の理論的背景を理解する上でも参考になる。

田辺は宗教哲学について、ヘーゲルの次の様な言葉を引用している。

「宗教哲学は哲学体系中の最高の部門である」
「哲学の展開の最後に到着する最終の部門である」

これらは当時の哲学の性格をよく表すものだろう。

また、仏教の論理がヘーゲルの論理と同じであるともいう。

「空は絶対無である。(略)
その無と有との転換媒介としての中というのは、行為の立場、ヘーゲルの論理にいわゆる成である。(略)
ヘーゲルの場合には、有(Sein, being)無(Nichts, non-being)成(Werden, becoming)となっています。」

空と縁起について。

「存在の相対性、無自性、思想の相依相待という考えを徹底して空という立場に立つことは、
西洋の思想には本来殆どない所であるといっていいかと思う。」
 

166: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 08:17:43.92 0
なぜ京都学派が凋落してしまったのか?

167: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 09:03:24.72 0
戦争協力(海軍)していたものを、敗戦となり、
戦後になって、文献学主義に転向したからだろう。

169: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 13:25:46.05 0
>>167
考え方に一貫性がなかった。
権力者に諂うことだけに集中してしまった。

170: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 13:56:13.76 0
何を持って凋落とするかだよな。
戸坂潤とか三木清が獄死したことによって、
彼らがなすべき伝統が途絶えたことをそうだと考えるべきなのか。

172: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 14:39:28.65 0
三木清は昭和研究会に所属して革新官僚と組んで戦争協力していたから、
戸坂潤と一緒に京都学派左派と括られることはあるけど、
戸坂とは別だな。

173: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 15:26:04.64 0
京都学派には良い京都学派と悪い京都学派があって、
〇〇は良い京都学派で、□□は悪い京都学派

などといっているから凋落した。

174: 考える名無しさん 2017/06/02(金) 15:58:11.72 0
党派性と哲学の関係は別個にすべきか。

176: 考える名無しさん 2017/06/03(土) 07:33:15.14 0
京都学派は過大評価され過ぎたのでは。

東大みたいに分相応の低評価がされていれば、凋落という感じがしない

182: 考える名無しさん 2017/06/03(土) 22:47:25.06 0
近代の超克

(0)『「近代の超克」その戦前・戦中・戦後』 (2015) 鈴木貞美

(1)『近代の超克』 (1943/1979)
   西谷啓治、諸井三郎、鈴木成高、菊池正士、下村寅太郎、吉満義彦、小林秀雄、
   亀井勝一郎、林房雄、三好達治、津村秀夫、中村光夫、河上徹太郎、竹内好

(2)『季刊・思潮 No.4 近代の超克と西田哲学』 (1989) 廣松渉、浅田彰、市川浩、柄谷行人

(3)『<近代の超克>論 昭和思想史への一視角』 (1989) 廣松渉

(4)『「近代の超克」とは何か』 (2008) 子安宣邦

・西谷啓治 - 京都学派の哲学者。京都帝国大学助教授。論文「「近代の超克」私論」を執筆。
・諸井三郎 - 音楽評論家。東洋音楽学校・東京高等音楽院講師。論文「吾々の立場から」を執筆。
・鈴木成高 - 京都学派の西洋史家。京都帝大助教授。
・菊池正士 - 物理学者。大阪帝国大学教授。論文「科学の超克について」を執筆
・下村寅太郎 - 京都学派の科学史家。東京文理科大学教授。論文「近代の超克の方向」を執筆。
・吉満義彦 - 哲学者・カトリック神学者。東京帝国大学講師。論文「近代超克の神学的根拠」を執筆。
・小林秀雄 - 文学界同人の文芸評論家。明治大学教授。
・亀井勝一郎 - かつて日本浪曼派に参加し、文学界同人の文芸評論家。論文「現代精神に関する覚書」を執筆。
・林房雄 - 文学界同人の文芸評論家。論文「勤王の心」を執筆。
・三好達治 - 文学界同人の詩人。明大講師。論文「略記」を執筆。
・津村秀夫 - 映画評論家。朝日新聞記者。文部省専門委員。論文「何を破るべきか」を執筆。
・中村光夫 - 文学界同人の文芸評論家。論文「「近代」への疑惑」を執筆。
・河上徹太郎 - 文学界同人の文芸評論家。論文「「近代の超克」結語」を執筆。
 

183: 考える名無しさん 2017/06/03(土) 22:48:04.58 0
>>182
目新しいのは鈴木 『「近代の超克」その戦前・戦中・戦後』。

近代の超克に留まらない、日本と世界の近現代史論。
哲学、科学、政治、宗教・精神史から
生命論、エネルギー論、言語論などを通し、
圧倒的なスケールで近代の超克問題を立て直す、21世紀の必読書。

☆☆☆☆☆


191: 文字ズレごめん 2017/06/05(月) 15:23:48.33 0
      宗 教
       |
     西谷啓治
   林房雄 |亀井勝一郎 
       |   小林秀雄  
国______|_______個
家      |       人
   津村秀夫| 
      諸井三郎
       |下村寅太郎
       |
      科 学

193: 考える名無しさん 2017/06/05(月) 18:30:38.39 0
林房雄って共産党だったのが転向して
大東亜戦争肯定論をぶつようになったんだな。
 

194: 考える名無しさん 2017/06/05(月) 18:44:52.82 0
>>193
こういうことが多過ぎて、
京都学派には芯が無くて、風見鶏って言われちゃうんだよね。
京都帝国大学のプライドだけは一貫しているけどね。

199: 考える名無しさん 2017/06/07(水) 12:55:45.84 0
>>198
福本は東京帝大法学部卒
その点、京都帝大経済学部卒の河上肇は、獄中で転向しちゃったから、
>>194の言う通りっちゃ言う通りかもしれない。

195: 考える名無しさん 2017/06/05(月) 19:03:57.10 0
林房雄は東京帝大法科中退だから、
京都学派とは直接関係ないのでは?

廣松のような昭和思想史という括りで見た方がいいような気もする。

196: 考える名無しさん 2017/06/05(月) 19:07:52.25 0
共産党からの転向者として有名な佐野学も東京帝国大学法学部卒だ。

「転向」論として有名なのは藤田省三の『転向の思想史的研究』だが、
まだ買っていない。『精神史的考察』なら多少読んだことはあるが。
 

197: 考える名無しさん 2017/06/06(火) 21:15:04.09 0
哲学とイデオロギーを分離せずに明治~戦前の言説を論じるならば、
岩崎允胤『日本マルクス主義哲学史序説』、松沢弘陽『日本社会主義の思想』、
古在由重『戦時下の唯物論者たち』あたりは参考になるかもしれない。

201: 考える名無しさん 2017/06/08(木) 22:35:09.52 0
大橋容一郎の「新カント学派と近代日本」が面白そうだから
今月号の岩波の『思想』を買って読んだ。

学派の興亡は、留学だとか大学の人事だとか学者の死亡で
どうにかなってしまうのだなという感想を抱いた。

そして、1937年に反個人主義を謳う「国体の本義」のようなものが出される時点で、
自由主義や個人の人格、普遍的理性を重視する新カント学派が受け入れられる素地が
当時の日本にはなかったと締められているのが印象的だった。

そして、そのような状況においては、
人倫の道や共同態論を説いた和辻哲郎のような学者が生き残るのだなとも思った。
(和辻についてはドイツに留学していたということしか論文には触れられていなかった)

転載元:https://mint.2ch.net/test/read.cgi/philo/1494594731/6-n